大切に
していること 栄養士×保育士 01

これが雲母保育園の「食育」です!

管理栄養士・保育士
佐藤美貴(2009年11月入社)

保育士
大山紗弥(2013年4月入社)

Q1.お二人の現在の役割と仕事内容を教えてください。

佐藤
栄養士として献立作りや食育活動を行っています。また、雲母保育園の栄養士は保育にも携わりますので、午前中はお散歩、食事介助、午後はお着替えや寝かしつけ、絵本の読み聞かせなども行っています。保育をすることによって、お子さん一人ひとりのその日の体調や様子が分かり、それによってはじめて「子どもたちのための」献立作りや食育が出来ると考えています。私は雲母保育園で働く中で保育の奥深さに魅了され、保育士資格を取得しました。来年の3月には幼稚園教諭の資格も取得予定です。栄養士の保育士資格取得に関しては教材費・受験費用の補助など会社からの全面的なサポートがあるのも雲母保育園ならではだと思います。
大山
1歳児クラスの担任と、昨年からは副主任を務めています。子どもたちの保育をする一方で、現場での職員の割り振りや、全体の状況把握、施設長への報告なども行っています。

Q2.雲母保育園では「食育」に力を入れているとお聞きしました。実際に、お二人それぞれの立場でどのようなことを行っているのですか?

佐藤
一番重視しているのは献立作りです。加えて、さまざまな企画を通しての知育の実践や、体験活動を行っています。たとえば、先日のクッキング保育では、2・3歳児クラスでナムルを作りました。子どもたちに「もやしを手で折るとポキポキという音がするんだよ」と話したところ、みんな夢中でポキポキ折り始めたんです。でも、もやしがだんだん小さくなってくると、「ポキポキ音がしない……」と言っていて(笑)。雲母保育園では「五感で楽しむ」ということを大事にしておりますので、きちんと耳で音を聴いて、感じてくれていたことが嬉しかったです。
大山
もやしのエピソードは、子どもならではの感想でかわいいですよね(笑)。私は、食に関する絵本の読み聞かせをしたり、食事介助の際には、「あ、にんじんさんがいたよ」「これは○○先生が作ったんだよ」など、子どもたちが食に興味をもつような声かけを積極的に行ったりしています。2、3歳ぐらいになると、食事のマナーについても話します。「どんな大人になってほしいか」ということを考えながら、ひじをついて食べないことやお皿に手を添えることなどを伝えています。その際も楽しい雰囲気づくりは意識しています。
佐藤
食材に親しみを持ってもらうための取り組みも行っています。中板橋園では保育園の近くにある商店街に子どもたちと一緒に食材を買い出しに行くこともあります。こちらは地域の方と交流させて頂く良い機会にもなっています。また、給食の前に絵本やペープサートを用いて「ブタさんだよ」「ピーマンさんだよ」などとその日に出る食材についてお話しをすることもあります。こうしたことをきっかけに苦手な食材も一口食べられたりするんですよ。
大山
そういえば、食にまつわるエピソードで忘れられないものがあります。以前、0歳児クラスで食事介助をしていた時、ある子がピタリと食べるのをやめてしまったんです。ほかの食材と混ぜてみたり、その子の好きな人形を使って声掛けをしたり、あの手この手を試したのですが全然食べてくれなくて。どうしようと思っていたときに、ふとあることを思い出しました。その子は、大人でも熱いと感じるほどに熱めのミルクが好きだったと。そこで、栄養士さんにお願いしてもう一度温め直したところ、また食べ始めてくれたんです!子どもたちから発せられるサインはどんなに小さなものも見逃さないように、常に心がけています。

Q3.食事のメニューは誰がどのように考えているのですか? メニューを決める際にポイントとしていることがあれば教えてください。

佐藤
毎月、各園の栄養士がそれぞれテーマを決めて献立を考えています。日本の郷土料理や四季を大切にしたいという思いと、旬の食材を積極的に取り入れることを大事にしています。また、子どもたちや保護者の方々からの「ぜひまた作ってほしい」「おいしかった」という声も、献立づくりの参考にさせていただいています。また以前、職員全員にアンケートを取って、「先生たちが好きなメニュー」というテーマでメニューを作成したこともありました。

Q4.子どもの食育で悩んでいる全国のお父さん・お母さんにアドバイスをお願いします。

佐藤
お子さんにとって一番嬉しいのは、「家族で食卓を囲むこと」だと思います。毎日一緒に過ごしていると、食べ物の好き嫌いや食事マナーなどが気になってしまいますよね。でもまずは一緒に食卓を囲む時間を大切にしていただきたいです。皆さんお忙しいと思いますので短い時間でも良いかと思います。そのなかで「嫌いなものをひと口食べられた」、「スプーンが上手に使えた」といった小さな成長を見つけ、たくさん褒めてあげてください。褒められることでお子さんの自信がつき、自発性につながっていくと思います。ご家庭でも楽しく食育活動ができるよう、私たちも精一杯お力添えさせていただきたいと思っております。
大山
とにかく食べることを楽しんでいただきたいです。食べることは人間が生きる上で大切なことです。それが、嫌なことになってしまっては悲しいと思います。嫌いな食べものがあったら、まずは挑戦してみようと働きかける、それでもだめであれば無理強いはしない。不思議なもので長い目で見ると食べられるようになることもありますので。とはいえ、不安になることもあるかと思います。その際は気軽に雲母保育園の栄養士、保育士にご相談いただければと思います。

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栄養士×保育士 02

武蔵小杉雲母保育園
「連携力」 栄養士と保育士、そして保護者の皆様と。
相談相手として思い浮かぶのが、雲母保育園の栄養士・保育士であるよう、私たちもより一層努力していきたいと思っております。

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